「街の中の夢工場」Blog

2024年12月9日
美術館巡り

あめもと@営業です。

 

ちょっと前になりますが代休を頂き千葉にある2つの美術館を巡ってきました。建築を学んでいる息子も丁度休みだというので一緒にドライブです。運転免許を早く取れ!と言っているのに一向に取らないので私が終日運転手です。今どきの若者らしく車にも運転にも興味がないようです。

 

一カ所目は佐倉市にあるDIC川村記念美術館です。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、この美術館は残念なことに来年休館することになっています。惜しむ声と来場者増を受け1月下旬から3月下旬まで延期にはなりましたが休館方針は覆っていません。館名の通りこちらはDIC(旧大日本インキ化学工業)のオーナーである川村家のコレクションを収蔵展示しており質、量ともに20世紀以降の現代美術の美術館として「日本が誇る、至宝ともいえる美術館」と評されています。収蔵品も素晴らしいのですが展示館のデザインと手入れの行き届いた広大な庭園も見事です。モネの「睡蓮」にレンブラント、ジャクソン・ポロック、フランク・ステラと圧倒されました。なかでもやはり圧巻はロスコ・ルームです。世界中からファンがわざわざ千葉の田舎まで来るのが本当によくわかります。観るというよ感じるという空間です。少しでも現代美術に関心がある方は休館前に是非体感してみてください。

昼食をとって2カ所目はホキ美術館です。こちらは写実絵画、スーパーリアリズム専門です。建物も日本建築大賞を受賞しており、外観をぐるりと回るだけでも楽しめます。肝心の展示品ですがこちらもまたまた圧倒されました。よくプロの画家の作品を見て「うわあ、写真見たい!」なんて感想が出ることがありますがこちらの美術館の作品は全点がそれです。人物、風景、生物どれだけの根気と情熱で描いたんだろうという作品の数々にただただ感心するばかり。恐ろしく濃密な時間で脳みそから煙が出る感覚を味わいました。

2つの美術館とも資産家が私財を投じて建てられ運営されてきたものです。経済効率、資本の論理からは無駄扱いされてしまうのかもしれませんが、これこそが豊かさだよなあと感じた一日でした。今後も何とか存続して欲しいと祈るばかりです。

 

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