代表取締役社長 鈴木信夫のブログ

テスラからエジソンの時代??

ちょっと、暴論を此方に書きたいと思います。

表題のように、これからはDCの時代なのではないか?と、友人から聞き及び、本当にそのように感じたからです。
そもそも、ACとは交流。DCとは直流の電気用語です。少なからず商売でも、前職でも電気に携わった身と致しましては、非常に理解でき、そして、今後の社会や経済を循環型で考えるならば、非常に重要なヒントでは無いかと思って、此方に書かせて頂きます。

 

まず、電気を流す方法としては、大きく分けて二種類があります。

 

AC(alternating current):交流

DC(direct current ):直流

 

という意味です。

 

ACとDCとは(ロームHPより)
https://www.rohm.co.jp/electronics-basics/dc-dc-converters/dcdc_what2

基本的には、コンセントからは、交流で流れてきますし、多くの電線からは交流で流れてきます。なので、安全で、鳥達が電線で一休みできるわけです。
ここに至るまでは、歴史がありまして、発明したのが「テスラ」さんでした。エジソンさんはそれに嫌がらせをしたというのは、有名な話です。

 

エジソンが恐れた天才テスラ(大阪ガスHP)
https://services.osakagas.co.jp/portalc/contents-2/pc/ijin/1271579_38939.html

 

ここら辺の話は、チョットこの系統に興味がある人には、有名な話で、一般の方には「なんのこっちゃ?」と、言った話ですし、この議論は、既に終わったことになっています。が、時代が変化していることを
否、時代を変えることを必要としているのではないかというのが、僕と友人の提言です。

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さよならも言えないうちに(私と読書)

映画で「コーヒーが冷めないうちに」(http://coffee-movie.jp/)というものがありまして、
元々舞台の台本であったモノが、書籍化され、ヒットしたので、映画になりました。
そこで、人気になったので、現在まで3冊出ておりました。

2018年12月10日
思い出が消えないうちに(私と読書)
https://daikuron.com/noblog/?p=2028

「小難しい本を根性で読む」という事に挑戦していることは、現在まで此方のブログを読んで頂いている方にはおわかりなのですが、
時々、こう言った本も読むことにしております。

出版社 ‏ : ‎ サンマーク出版 (2021/9/14)
発売日 ‏ : ‎ 2021/9/14
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 275ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4763139371
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4763139375

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%95%E3%82%88%E3%81%AA%E3%82%89%E3%82%82%E8%A8%80%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%A1%E3%81%AB-%E5%B7%9D%E5%8F%A3%E4%BF%8A%E5%92%8C/dp/4763139371/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=12YAFLAZGO746&dchild=1&keywords=%E3%81%95%E3%82%88%E3%81%AA%E3%82%89%E3%82%82%E8%A8%80%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%A1%E3%81%AB+%E6%9C%AC&qid=1633653506&sprefix=%E3%81%95%E3%82%88%E3%82%89%E3%82%82%E3%81%84%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%A1%E3%81%AB%2Caps%2C267&sr=8-1

と、いうことでネタバレ込みでご紹介しますと

本作のテーマは「記憶」です。。過去に戻れる不思議な喫茶店「フニクリフニクラ」に纏わる4作目である本作の視点は、今回も優しさに溢れていおります。
いつものようにちょいちょい、前作までの関係者やエピソードも入り込んでいるので、この本だけでも、十分楽しめるわけですが、シリーズとして、「コーヒーが冷めないうちに」を読んでおくと、
一層楽しめると思います。

と、いうことで、今回判明したことは、「いくら、過去に戻っても、未来は変化しない」というルールがあるのですが、そのルールの中には、「未来から来た人の言葉が、記憶として、過去の相手には残る」という事が解りました。
何のことやら解らないかも知れませんが、ドラえもんのタイムパトロールは要らない状況でもあるわけです。
しかし、「未来から来た人と話した記憶は、ルールの干渉は受けない」とのこと。(その為、やはり、未来は変わらない)もっと、詳しく言いますと「人間は、思っていることと違う行動をする事をいつもやっているから」
記憶と未来は必ずしも同じでは無いと言うことが言えるとのことです。
その事を利用し、感謝や愛を伝えるのが本作となっています。チョッと気性の荒い人が多いが、この店の(非?)日常は、やはり淡々と描かれていることに、違和感がありますが。 何れにしても、
それが、自己満足であっても「伝えきれなかった想い」を伝える事が出来ただけで、登場人物達のその後の人生は変わっていきます。

と、いう事で、待望の続編を今回も、是非、ご一緒致しましょう。それでは、、、、。

「コーヒーが冷めないうちに」

失礼します。

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持つべきは友

この程、東京都 「地域間経済交流事業世界チャレンジプログラム」に応募し、採択されました!
身の程知らずなチャレンジですが、とても興奮しています。

切欠は非常に単純で、いつも大変お世話になっている柔道の指導員仲間から、
過日紹介した「中小企業庁事業継続強化計画認定」(https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/bousai/list.html)を
受けた際。面倒を見て下さったコンサルタント会社の皆さんから

「千代田さんは、面白い企業だから挑戦してみない?」と、言われたからです。

僕は、ベンチャー企業論の学徒にもかかわらず、なかなか挑戦する機会を逸していましたので、
大変面白いと思い、アプライしてみました。

結果、
ドイツ・NRW州ハンズオン支援プログラム 採択企業2021
https://kaigaitenkai.tokyo.jp/hands-on/nrw/company.html

に採択をされた次第です。

プレゼンでは、アメリカンジュークで滑りまくり、落ちたかと思いましたが、
なんとか食らいつきました。

この興奮を会社の皆と分かち合いながら、前進して行きたいと思います。

それでは、失礼します。

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朋(とも)有(あ)り遠方(えんぽう)より来(きた)る

有名な論語の一節ですが

言葉のコラム
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/kotowaza44

私の場合は、勝手に同門と思って、出張ついでに旧友と会ってきました。(微妙に意味が違いますね!

 

私の学生時代に所属していた研究室(所謂ゼミ)は、柳孝一先生の研究室で、ベンチャービジネス論&経営戦略論を勉強していました。何故、そんな研究室が、あったかというと、私の大学の創始者の一人である「中村秀一郎先生」が、中小企業論の第一人者であり、関係が深かったことが理由となります。

 

10月 26, 2007 「中村秀一郎先生」へのレクイエム
http://daikuron.cocolog-nifty.com/nobuo1/2007/10/post_9b10.html

と、いうことで、今回会ってきたのは、法政大学の清成忠男ゼミの同窓会事務局をやっている友人で、
学生時代は浜松大学の坂本光司先生(当時、現在は法政大学教授)のゼミと一緒に、イベントやら、勉強会を一緒にやっていました。

ETIC
https://www.etic.or.jp/

も、設立準備の段階から一緒に参加していたりと、他大学ではありますが、事あるごとに、酒を飲んでおります。彼は、清成先生を慕って、現職になっているのですが、現在でもアントレプレナーシップ教育に携わって居ます。

殆ど、くだらない話をしていたのですが、現在のコロナ禍におけるベンチャービジネス論をアップデートする事が出来ました。ぼくも、負けていられない。本当にそう思った次第です。

それでは、失礼します。

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日本全国豚汁定食の旅(鮎沢PA)下り

まえがき
「何故?豚汁定食?」というお話をさせていただきますと、職業柄、車でいろいろな場所に営業に行くのですが、外食が増えますと、体調を壊す事が多くなった時期がございました。殆どの場合急いでいますし、好きなものばかり食べていると、壊してしまうと考え、色々試しておりましたところ、「豚汁定食」ばかりを食べていると、体調がよいということに気がつきまして、とりあえず、食べる事にしました。そうしていると、ひとつの事に気がつきました。「豚汁定食」は、殆どの場合「最も安い定食」であり、それが美味しいPA、SAは、大体、何を食べても美味しいという事です。つまり、「一番安い定食にも、心がこもっているところは、他もおいしいのではないか?」と言う仮説に基づいて、論評しております。
実際は、そんな事はないと思うのですが、暴論として読んで頂けると幸です。

本文
最近、コロナ禍で出張もままなりませんので、お休みしておりましたこのコーナーですが、
久しぶりに外出したので、豚汁定食を食べて参りました。

伺ったのは

鮎沢PA 下り線
https://sapa.c-nexco.co.jp/sapa?sapainfoid=8

です。現在は、東名高速が工事中であり、折りからのコロナ禍で通行量も少ない上に、通常は左側ルートから入る
PAと言うことで、無理くり右から入るので、多くの人が敬遠していると予想されました。実際に、
いつも一杯であった駐車場はガラガラでした。

こちらのPAは以前から伺っておりまして、

1月 20, 2005全国豚汁定食の旅パート4(鮎沢PA下り線)

http://daikuron.cocolog-nifty.com/nobuo1/2005/01/post_4.html

12月 06, 2010日本全国「豚汁定食の旅」鮎沢PA下り

http://daikuron.cocolog-nifty.com/nobuo1/2010/12/post-9f03.html

の二回ほど、論評しております。
と、いうことで、早速、食して参りました。

 

 


評価です。

豚汁:2.5
(ちょっと、ぬるかったのですが、味、具共に良かったです)
ご飯:2
(水が良いからでしょうか?ご飯としては美味しかったのですが、大盛りや小盛の選択はございませんでした)
サイドディッシュ :2
(豆腐が、チョット水が入り技手居りました。また、サイドディッシュは2種類から選べたのですが、普通でした)
その他:3
(お客さんが少ないからでしょうか?店員さんも以前と違い少なく、しかし、迅速に、丁寧に対応して下さいました。)

9点でした。以前は、文句の付けようのない感じでしたので、きっとコロナ禍の中で生き残りを賭けて頑張っておられるのだと感じました。評価は低めですが、悪いわけではございません。そして、なによりコロナ対策もバッチリされています。


コロナ禍が、収まったら是非ともお立ち寄り下さい。

それでは、失礼します。

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カテゴリー 日本全国豚汁定食の旅 | コメント(4)

ああ愛しのレッドウイング2

 

 

 

20110516「ああ愛しのレッドウイング」
http://daikuron.cocolog-nifty.com/nobuo1/2011/05/post-22fb.html

でも、以前書いたのですが、私はレッドウイングという靴のメーカーが好きで、現在5足持っております。
学生時代に流行ったこのメーカーですが、質実剛健で本当に長持ちします。

10年以上使っているこちらのブーツも過日の台風の時に通勤で使いました。
ビブラム・ソールの黒で、当時日本限定モデルであったのですが、山を登ったり、釣りに行ったり、そして、旅の時には、ビジネスでも使えるように、糸を黒に変えて、現在でも使用しています。

以前は、海外出張に、この一足だけでしたし、新婚旅行でも、この一足しか持って行かなかった次第です。
汎用性の高いこの靴ですが、流石に、経年劣化もしております。が、今回の大雨でもしっかりと僕の足をサポートしてくれましたので、これからも使い続けていきたいと思います。

チョット物持ちが良すぎでしょうか?

それでは、失礼します。

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屋根の工事を致しました。

 

 

先週の続きなのですが、何故に、台風で電車が止まっている最中に会社に電車で行くことに成ったかというと、工事を行っていたからです。一日目は台風でしたので、室内や電気工事を先行し、二日目以降が本番と成りました。

二日目からは、台風一過。素晴らしい天気で、熱中症になるのではないかと言うくらい気温も上がりました。

現場提案で出ていた作業環境の改善のために、屋根に耐熱のペンキを塗ったのですが、折りからのコロナ禍で部品が届かず、順番が逆になってしまったのですが、屋内換気を行う為のルーフファン(屋根についている排風機)の取り替え工事を行った次第です。

以前の風景


工事中


新しいルーフファン


愛用の安全帯

 

 

すこしでも、働きやすい環境になることを祈るばかりです。

 

失礼します。

 

 

失礼します。

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町家で一杯

土日を使って、会社のメンバーが国家試験に挑戦するため、東京都鍍金工業組合でお世話になっている先輩の会社で勉強会を行いました。20年ぶり位に都営荒川線に乗って、伺ったのですが、勉強会終了後、一杯飲むことに。
伺ったお店がこちら

https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13075650/

お店は、昼から人生の先輩達で溢れていましたが、その中で、名物とのおはなしで「黄色いハイボール」を堪能してきました。色々な方にお世話になって、現在がある事を改めて感じた次第です。感謝する気持ちの方が、試験の結果なんかよりも、もっと大切なこと。それを改めて感じた次第です。

本当にありがたいと思いました。

それでは、失礼します。

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その道のプロとお話しするのは面白いです!

過日、お世話になっている市議会議員さんから連絡が来て「チョット、表面処理の相談に乗って欲しい方が居るのですが、、、、。」と、いうお話しを頂きました。かなり、父の代からお世話になっている方なので、お断りが出来るわけも無く、快諾しました。そしてお越し頂いたのが

LA ROUTE
https://laroute.jp/

という、自転車を忖度しないで紹介するサイトを運営されている方とのことでした。
弊社には営業に「自転車マニア」の飯嶋さんが居るので、二人でお話しをお聞きしましたところ、まあ、本当に面白い。視点や内容もさることながら、話している内容が面白いと思いました。

岡田斗司夫さんがオタクとマニアの違いについて
その著書「オタク学入門」で書かれていたのは「知識だけだと”マニア”で、そこから派生してくる事柄も理解した上で”論”まで持って行けるとオタク」といような内容を読んだ気が致しますが
岡田斗司夫】オタクの定義って?マニアやファンとの違い 何歳から変化していくの?【切り抜き】
https://youtu.be/72YbWLRpWqw

その域を超えて、プロの論評まで加えて居られる方に出会えて、非常に興味が湧きました。
ですから、私も「表面処理のプロ」として、お話しが出来た次第です。友人の自転車屋さん(この友人もプロ)に後程聞いたところに寄りますと、LA ROUTEさんはその業界では、非常に有名なサイトであるとのこと。
「忖度の無いLA ROUTEと、忖度ので着ない信夫君の記事を楽しみにしています!」と、予告をみて、10年ぶり位に連絡が着た次第です。

DAYS
https://laroute.jp/days/editornote-yasui-032/

有料サイトなので、記事そのものをお見せすることは出来ないのですが、編集後記としてこのように、先方も喜んで頂けたご様子。僕にとっても「頭の体操」になる非常に良い機会でした。いつか、一杯飲みたいです!

プロの方とお話しするのは、本当に楽しいです。

それでは、失礼します。

ご訪問ありがとうございました。

それでは、失礼します。

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私と読書(実力も運のうち能力主義は正義か?)マイケル・サンデル (著)

実力も運のうち 能力主義は正義か? 単行本 – 2021/4/14
マイケル・サンデル (著), 本田 由紀 (その他), 鬼澤 忍 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4152100168/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o07_s00?ie=UTF8&psc=1

ハーバード大学のマイケル・サンデル氏の近書。「これから正義の話をしよう」のヒットに伴い、「白熱授業」と題したテレビ番組で、一斉を風靡した著者が選んだ今回のテーマは「能力主義」でした。
「王権神授説」や「カルマ」ではないですが、近代までの宗教観は、因果応報的な発想で、現状を認め田上で「来世は幸せになろう」「死語は天国に行ける」といったロジックでコントロールされていた歴史的なアプローチをした後に、プロテスタント教会や産業革命の社会と思想を紹介しながら、丁寧に現在の「能力主義」的な考え方についての説明がございます。

 

その発展系で、現在米国で多くの信者を抱えるが摂理主義的信仰である「繁栄の福音」の内容「頑張れば、豊かになれる」という発想に繋がっていると指摘しています。余談ですが、この摂理主義てきな信仰は「信仰を頑張れば、幸せになれる。現在不幸なのは信仰が足りないからだ」という所謂、新興宗教と旧来型の宗教との根本的な違いである事も指摘されていますし、とても腑に落ちる事がありました。詳細は省きますが「そんな、近視眼的で良いの?」と、個人的には思って居たわけですが、それらが多くの人に受け入れられる理由と、自分が受け入れられない理由もも理解できた次第です。

 

話は戻りまして、此れ等を前提にして「アメリカンドリーム」と呼ばれる自由が認められる経済ならば、立身出世が出来る国であることが、米国の求心力であったわけですが、それらがデータ的には虚構である事を指摘しています。本書によれば、それらを表す数値「経済的流動性」は、中国は言うに及ばず、ドイツ、スペイン、日本、オーストラリア、フィンランド、ノルウェー、カナダ、フィンランド、デンマークなどよりも低いことに着目しています。

 

また、米国民主党が「テクノクラート」的なエリートばかりが大統領候補になり、本来寄り添うべき「労働者」に寄り添って居らず「チャンスの平等」≓「今貧しいのは、頑張っていないから」というロジックを使いすぎている事が、共和党トランプ陣営の台頭を許したという手厳しい内容も書かれています。

 

19世紀の後半にハーバード大学大学が採用し、現在でも米国大学に入るための能力テストのSATも、本来ならば、学力よりもIQを問う設問であり、多様性を目指していたが、結果的にはそのスコアは親の収入と相関がある(対策講座を受けることで、スコアをアップすることが出来る)という事も指摘しています。

 

つまり、実力主義と言いながら未だに学歴によって、収入が変わる米国社会において、資産を受け継ぐことが容易に出来る税制と、寄付金によって入学や、マイナースポーツの優秀成績といったカネで変えるアクティブティーが評価させる現在の入学試験の方法は、結果的にアメリカンドリームを破壊しており、それが、それらに勝ち残った人たちにとっては「自分が優秀だから今の地位がある」という前出の状況によって、社会の分断が起きているのでは無いかという指摘になります。

そこで、著者が提案する改善方法は、”ある程度の学力があれば”「くじ引き」で入学を決める。。。。って、チョット弱い気がして、残念でした。

 

また、個人的には、本書の解説で書かれていることに大変興味を持ちました。それは meritocracy が、能力主義ではなく功績主義の誤訳であるという東京大学の本田先生の指摘です。多くの人事コンサルタントを名乗る人たちの理論や経営論を聞くにつれ、どうしても腑に落ちない点が多かったのですが、やはり、原書に当たると言いますか、言語の違いには気をつけないといけないと、改めて感じた次第です。

と、いうことで、私は能力が低いので、三ヶ月も繰り返し読み続けて、やっと理解して、読了した次第です。当分は学術書では無く歴史小説でも読もうと思います。

 

お勧めとは申しませんが、興味がございましたら、お貸しします!

それでは、失礼します。

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