スラリーに含まれる物質を遠心分離機に通し分離することで、分別などを行っています。様々な物質が含まれることが多く、また高速で回ることが多いため、傷やエロージョン摩耗などが発生しやすく、最悪の場合ケーシングに穴があいて使用できなくなると言った事があります。
・スラリーに含まれる物質により傷、エロージョンなどで摩耗し、長期間使用することができない。また、最悪の場合穴があいてしまう等のトラブルが発生した。
・常時保守点検する部品でもなく、問題が発生した場合においても大きな分離機になるとすぐに補修、交換と言う訳にはいかないため、なるべくメンテナンスフリーな状態で、長期間使用したいという希望があった。
・エロージョン摩耗に強い。
エロージョン摩耗は流体によって、母材にゆがみ・たわみが発生し、そこが摩耗することによって発生します。摩耗痕としては魚の鱗のような跡が残ります。ダイクロン処理により、表面を硬化することでこう言ったゆがみ・たわみの発生を少なくすることができます。それにより、エロージョン摩耗が少なくなって、長期間に渡りご使用できるようになります。
・傷に強い。
ダイクロン処理はHv1000前後(HRC69前後)と非常に硬い皮膜が析出されるため、スラリーに含まれる物質による傷を軽減することができます。
・複雑な形状に対応。
遠心分離機のケーシングは内径を硬化処理する必要があります。溶射等はガンがケーシング内部まで深く入らないため、処理ができない場合がありますが、ダイクロン処理は独自のノウハウで治具をお作りしておりますので、複雑な形状にも対応が可能です。
・処理にあたって。
一般的には100μm処理を行います。パッキンや嵌め合いの部分など、ダイクロン処理がコーティングされてしまっては困る箇所はマスキングを行うので、ご安心ください。