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センターピン・コアピン(金型用部品)

センターピン・コアピン(金型用部品)

センターピン・コアピン

金型用部品であるセンターピン及びコアピンは、寸法精度が要求されるとともに、離型性(型離れ性)が非常に重要視される。また摩耗も激しいことから金型の高寿命化のために耐摩耗性の高い表面処理が必要とされる。 そこで離型性・耐摩耗性に優れた、金型用硬質炭化クロムメッキ「ダイモール処理」を施すことにより、性能を満足させた。

抱えていた問題点

・金型を構成する部品として「センターピン」「コアピン」がある。共に金型から成型品をスムーズに取り出すための部品として使用されている。

・母材にはSKD(金型用合金工具鋼)が用いられるが、素地のままでは離型性に劣るという問題があった。

・また金型の高寿命化を図るため、金型表面の耐摩耗性や高硬度が要求される。

ダイモールで解決!

・寸法精度の維持。ダイモール処理の最大の利点としては、2~3μmと薄い皮膜をほぼ均一にコーティングできるため、寸法精度の厳しい金型部品の表面を硬くすることができます。

・処理温度が低い。金型部品の表面を硬化させる方法として、DLC・TiCと言った真空蒸着系のコーティングがありますが、処理温度が高く高精度な金型部品にひずみ、ゆがみを発生させる可能性があります。ダイモール処理は処理温度が60℃前後と非常に低いため、温度による問題はほぼ発生しないと言え、安心してお使いいただけます。

・抜け性の向上。ダイモール表面の組織は一般的な金属材料より緻密な状態となる上、微細な泡状表面になることから、成形品の抜け性向上に寄与します。

・長寿命化に寄与。Hv1000前後(HRC換算69前後)と硬い皮膜が形成されるので、金型部品の長寿命化に寄与します。従来よりもラインを止める回数が少なくなり、長時間お使いいただけます。

・再生が可能。ダイモール処理は再生が可能です。金型母材に傷が入っているような場合を除き、コーティングが若干傷んできた。と感じるような状態であれば、一度剥離をし、再度コーティングを行うことで、フレッシュな状態で再度お使い頂くことが可能です。

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