ダイクロン＋（プラス）
アルミをはじめ非鉄金属の上に直接ダイクロンコーティングする技術の商品名です。
「ダイクロン+」とは
アルミ材をはじめとした非鉄金属にダイクロンコーティングをする弊社独自の加工技術です。
アルミ材の硬化処理として一般的なアルマイトを遥かにしのぐ硬さを有し、アルミ材の耐摩耗性を大幅に向上させることが可能です。
測定条件：荷重１０Ｎ 摺動距離５０ｍ 周速度 １００ｍｍ／ｓ 環境 空気
機器：ナノテック製ボールオンディスク型摩擦試験機 測定：東京都立産業技術研究所
加熱・冷却等の環境下で使用される銅合金の長寿命化に貢献します。
密着性が良いのでヒートショックによる剥離がほとんどありません。
処理可能材料
・アルミ各種番手
・ベリリウム銅、真鍮等の銅合金
・インバー合金等の特殊合金
ダイクロン+の特徴
・HV1000前後の高硬度被膜が析出される（アルマイトHV450～500前後）
・密着性に優れている
・再処理が可能
・熱に強い
・ブラストロンとの複合処理が可能
加工・仕様について
・膜厚 アルミ材・銅合金は最大20μｍまで。特殊合金系は要相談
・処理可能サイズ 長さ1000ｍｍ以下かつ他辺が280ｍｍ以下である事
・梨地処理可能（ブラストロン複合処理）
ご注文時の留意点（ご一読下さい）
- 電気めっきの特性上、均一な膜厚にはなりません。必ず偏肉が発生します。寸法精度が厳しいものは対応できないかもしれません。
- 全面処理はできません。所謂どぶ付けめっきではないため全面処理はできません。重要部以外は出来なりとなります。（マスキングは可能な場合があります）
- アルミ材は番手により得手不得手があります。得手（7000番、5000番、2000番）不得手（6000番）
- 衝撃や圧等により、塑性変形を起こしている摩耗に対しては効果がありません。表面のみを硬くしても改善しません。母材の再検討が必要です。
- 弊社受入の状態が仕上りの状態となります。加工目が残った品物は加工目が残った状態で仕上がります。凹凸が均一にならされることはありません。鏡面が必要な場合は鏡面状態でご支給下さい。