最近は、あまり読んでいないのですが、以前は歴史小説が好きで特に「司馬遼太郎」さんの小説を
好んで読んでおりました。久しぶりに、息子と立ち寄った本屋さんで、今まで全く目に入らなかった小説がありました。
それが、
「風の武士」
出版社 : 講談社 (1983/11/1)
発売日 : 1983/11/1
言語 : 日本語
文庫 : 285ページ
ISBN-10 : 4061831216
ISBN-13 : 978-4061831216
となります。上下巻なのですが、兎に角現在まで目に入りませんでした。
チョット、古いですが、市松模様のカバーを付けてもらいました。
読み終わった後は「こんな娯楽小説を司馬遼太郎さんも書いていた時期が合ったんだ!」と、衝撃的でした。
調べてみたところ、昭和36年に「週刊サンケイ」で連載されていた忍者モノの冒険小説ということで。その後、ドラマや二代目大川橋蔵さんが主演して映画化がされたと言うことにも驚きました。(歌舞伎役者さんとのこと)また、調べてみると、この小説は、司馬史観とは全く関係なく、有名な「梟の城」でブレイクする前の小説であったので、「笑いあり、濡れ場あり、必殺技あり」の小説になっているのだと、勝手に思いました。兎に角、突拍子もないを書いていたことに只々驚いた次第です。
主人公のクズっぷりもさることながら、後の小説でも書いているように「新撰組」に対する視線が厳しいことも、面白く感じたポイントになります。兎に角、現代文壇では受け入れることが出来ないであろう内容(ポリディカルコレクト:Political correctnessとは、真反対な差別的な内容)や表現が目白押しなので、所謂「司馬遼太郎ファン」で無い方での方にお勧めしたい作品です。
糊口を凌ぐ為というか、きっと、大変な時期であったんだろうな。。。と、勝手に想像しながら読了しました。
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