私は、柔道、空手、レスリングといった格闘技を嗜むのですが、読書も趣味の一つです。
自分の専門に偏ってしまうので、いろいろなジャンルを試しているのですが、時々お世話になっている先生に本を頂戴します。
いつも、有るときは「世界史」またあるときは「学術書」そして、今度頂戴したの
それが、此方です。
名前は聞いたことがありましたが、驚きました。何故なら能を芸術にまで昇華させたあの”世阿弥”が書いた秘伝の書「風姿花伝」の現代語訳&解説版だからです。基本的に塑性加工学会の先生なのですが、流石に文化に関しても造詣が深いなと。改めて安心した次第です。丁寧に注釈などを入れながら説明しているので、能への知見が無くても読み込むことが出来ました。(私の知識など、受験勉強+社会科見学レベルでした)
また、驚くことに、この時代の能には「立ち会い」という一種の勝負があったそうです。つまり、どちらが優秀か、勝負をしていたというのです。雅な人々は考えることが違うなと、改めて感じるわけですが、そう言った勝負に勝ち残ったからこそ、その後の名声があるのだと、初めて知りました。そこで初めて秘伝である「序破急」という考え方に繋がって参ります。私自身の解説ではわかり得ないと思いますので、このブログで秘伝の言及は避けたいのですが、そこには「男時」「女時」といった時勢を読む目と感性。そして「花」を大切にするという。なんとも、ビジネスやスポーツにも。そして、人生にも通ずる話が有った次第です。
現代でも沢山の歌謡曲で、自らを「花」と例える事が多いわけですが、この秘伝の書に書かれている「花」という観点で自分を捉えると、年を取ってもパワーが出る。そんな一冊ですでございました。
年齢に関係なく、参考になる本だと思います。
皆様も是非。
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