過日、生まれて初めて米国に出張に行ったのですが、何分15年ぶりの米国本土上陸ということで、旧友と申しましょうか、お世話になったホストファミリーにご挨拶をしてきました。滞在時間は36時間でしたので、本当に短い間であったのですが、きっと、最後の訪問に成ると思い、時差ボケの中。弾丸で伺ってきた次第です。

 

 

また、卒業した高校にも伺って、アマレス部の後輩達と汗をかこうとも思ったのですが、なんとその日の朝に「不審者が銃を持って校内をうろつく」と言う事案があったので、封鎖されていました。今も昔も、銃の国であることを思い知らされた次第です。

そんな中、車のなかの会話で「地元の名物」の話になり、とあるアイクスクリーム屋さんに立ち寄りました。

 

 

Doumar’ｓ（https://www.doumars.com/）

 

 

と言うお店でして、学生時代は、余裕がなかったので、行けなかったお店です。

今は当たり前ですが、世界で初めて「アイスクリームに、コーン（ワッフルコーン）」を付けて販売したお店だそうです。

そのストーリーに関しては、HPを見て戴きたいのですが、偶然の産物でもあり、問題意識を持っていた人のイノベーションの物語でもあります。お店の内部は、ウイークデイのランチタイムでも一杯。週末になれば、並ぶほどとのこと。ダンスパーティーの帰りや結婚式の二次会など、どちらかというとフォーマルな時に行くこともあるそうな。

 

 

 

そして、今だに昔の機械で、コーンを製造していることに大変誇りを持ってらっしゃるとのことでした。

このワッフルコーンを食べるために、人々が集まる。。。。。凄い事だと思いました。

 

私自身はそれ以外のことも感じました。

狭い店内。古い机。お世辞にも綺麗とは言えない店内。トイレに至っては、外にあり、危険防止のために鍵を店内に置いて居る。

机もトイレも昔のサイズのアメリカ人用に作られているので、体の大きな人は、殆ど使用できない。（私で、ギリギリと言ったところ）当日も体が大きな人達は、カウンター席を利用し、机には座れない状況でした。そして、何より驚いたのは、「ホットドッグ」を「食パン」で挟んで出すということでした。ハンバーガーは、専用のパンで出てくるわけですが、曰く「”ホットドッグ”のような安いモノを食べて欲しくない」とのことらしいです。また、パンに挟まれるソーセージも、朝食のセットで使用する所謂「食パン」の上に、これまたスクランブルエッグと一緒に作るような「炒めたソーセージ」が、乗っていました。（美味しいソーセージは、茹でますよね？」と、一事が万事こんなかんじです。

 

小さな子供達を連れていた家族が隣の席にいたのですが、子供達にはいたく不評とのこと。「でも、素敵な雰囲気だから来ちゃった」と、お母さんの弁。お父さんは黙々と食べていました。

 

また、当代の社長さんが、歴代と同じ格好で登場してお話ししていたのですが、結局大もうけしたのは「ワッフル屋さん」で、この店自体は、「大きくも小さくもなっていない」とのこと。「今では、勿論1時間待ちなんて言うのは少ないけどね。お店は繁盛しているよ」と、仰っていました。

 

私も中小企業の跡取り息子と申しましょうか、3代目にあたる訳ですが、「ここまで突き抜けると生きて行ける」と、言うことに驚きました。飲食業は一番変化の激しい業界と認識していますし、チェーンショップにしなかったところも、長生きしている理由かも知れません。その上、社長さんは、もの凄い時計をしていましたから、とても豊なのかもしれません。弊社も似たようなことが有ろうかと思います。ご存じのように、父は、祖父の会社の維持に努めました。会社の処理能力と申しましょうか、根幹となる部分の増設はしたこともありませんし、工場用地を取得したのも、僕の代と言うことを考えると、「会社が生き残る」ことに人生を捧げたと言っても過言ではないと思います。なにも成長するのが企業の役目ではなく、会計原則の一番原則ではありませんが、継続が重要なわけです。ユーザー側が、古き良き米国を望んでいるなら、それに答え続けるのも、一つの選択しかも知れません。弊社に求められていることは、チョット違うのではないかと。

 

新しい技術や、結果を求められているのではないかと。そのように感じた次第です。とても、同じような事がとうてい出来ませんが「素晴らしい会社（お店）だけれども、ここまで突き抜ける程、弊社はイノベーションを起こしたわけではない。」ということを肝に銘ずる必要があるなと。そのように感じた次第です。とても良い勉強になりましたし、アイスクリームは、美味しかったです。

 

それでは、失礼しました。

 

 

 

 

 

 

 

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