代表取締役社長 鈴木信夫のブログ

「円安が日本を滅ぼす」を読んで

昨今の経済状況を考えると一番のトピックは「円安」であり、それをどのように読み解く必要があるのか、自分なりには理解しているつもりではありますが、向学のために、本を購入いたしました。

それが、此方

円安が日本を滅ぼす-米韓台に学ぶ日本再生の道 (単行本) 単行本 – 2022/5/23
出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2022/5/23)
発売日 ‏ : ‎ 2022/5/23
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 240ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4120055388
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4120055386

です。

前書に書かれているのですが「日本の地位が”韓台”と比較すると下がっている」事を論説すると「面白いのか!」「とんでもない!」と、非難や誹謗中傷がたくさん来るそうですが、それでも尚、日本との違いや、良いところと悪いところをを紐解くによって、「日本の問題と今後を考える」という事の大切さは変わらないと、述べられています。その為、辛辣な内容であり、その内容は、批判を政界のみならず財界にまで及んでおり、とても興味深いです。
私の知るところでは、政治に関しては多くの批判を書いている人は居られるわけですが、「経済界」の「失敗」をこれだけ細かく分析している本は、非常に珍しいと感じました。具体的には、日本の垂直統合型で年功序列な経営者が政治に「補助」をもらったり、円安誘導を政治にお願いした結果が、現在の状況円安に続いているのであり、これは、日本全体が80年代前半までに成功した「体験」が、根拠になっていると、手厳しい内容です。

つまり、著者は多くの批判を覚悟しながら「必要なのは補助では無く、規制の排除」という切り口を多くの数値と分析結果を基に論説しています。そして、日本のピークは80年代後半から90年代初頭であり、その頃の政治、経済界の判断ミスが現在の失われた30年間の本質でで有ることも論理的に説明していることが、肝となっております。

そもそも、日本の経営者の失敗は「利益」(粗利と言う意味)ではなく「数の経済性」に固執した結果であり「メモリー」に固執し「ロジック」を開発する能力がなかった日本の半導体は「成功」したのでは無く、当時から既に負けていたという分析は、ある程度の微電やコンピュータの知識がある人ならば、大いに頷く指摘だと思いました。勿論、液晶パネルの話も出てくるのですが、私はよく友人に

この本を読んで、思い出したことがありました。以前私が新自由主義が流行った頃に、友人経営者と議論をしているときのこと。当時の大企業経営者が「選択と集中」なんて言いながら皆が「液晶」の分野に会社のリソースをつぎ込んだのは、全く理解できないと話したところ、沢山の批判を浴びたことを覚えています。私は、マイケル・ポーターの競争の戦略について触れたところ「時代錯誤だ」と切り捨てられた思い出です。全く同じ事を野口先生が述べられていて、20年の月日を超えて、間違っていなかったと確信しました。

話を戻しますと、著者の考える今後の日本に対する再生のヒントは「農業の在り方」や「テスラから学ぶこと」。そして「ライドシェア」から見える「岩盤規制」に変化をもたらすこととなって居り、未来に関しては、具体性に欠けるというか、論評が少ないとも感じました。とは言え、非常にわかりやすい内容です。お勧めです。

ダイクロンブラストロンのことなら
千代田第一工業株式会社

狛江市柔道クラブ「池田道場ホームページ」

以前のブログ
http://daikuron.cocolog-nifty.com/nobuo1/

それでは、失礼します。

カテゴリー 私と読書 | No Comments

コメントをどうぞ

ページトップへ