代表取締役社長 鈴木信夫のブログ

就職活動に思うこと

3月に解禁された就職活動を受けて、町には、リクルートスーツを来た学生達が、急ぎ足で歩いています。
氷河期も超えて、売り手市場と呼ばれる現在でも学生さん達に「中小企業も視野に入れて!」と、連呼する政治家やその提灯記事。そして、公共機関の方々を拝察して、思うことを少し書かせて戴きたいと思います。

最近までの基盤機構や、労働局の方から、これらの促進という観点から「ツアー」ということで、周辺の中小企業への見学やプレゼン。そして就職相談などを行なうプロジェクトに協力しておりました。(半日仕事で辛かったですが)私はその度に「行くなら大企業に行きなさい。そして、問題点や生き方を考え、中小、中堅企業に再就職や、独立起業をお勧めする」と、友人のベンチャー企業や、失敗したベンチャー企業の例。そして、頑張っている中小企業と弊社の宣伝も含めて、お話しをすることにしていました。(担当者の方々は、毎回苦笑気味でした)びっくりするような有名な大学の学生も含まれていたのですが、そういった学生の多くは最終的には「独立起業」を夢見ていたようにおもいます。既に、此処でミスマッチを感じてしまいます。工学系の学生達はビジネスを教えてくれる就職先を探しているのに、優秀な(?)中小企業に連れて行く。。。。。似て異なると言うことを理解している事務局側の方が居られないのだとおもいました。これは、当たり前の発想で、公共の方と最も距離が離れていると思われる中小企業経営者の橋渡しなど、難しいと思うわけです。勿論、そこには企画を送ってとおしたコンサルタントみたいな人も居るわけですが、あくまでも「職に就く」という数字を追いかけているという印象でした。

話が逸れますが、それらを考えるに至ったのは、単純な動機でして、そもそも中小企業で新卒を扱うだけのリソースや胆力を備えている人が少ないと前から思って居たからです。(余りお会いしたことがない)小さい中でもそれらを厭わない経営者は非常に少ないと感じたからです。勿論、そういった会社もあるわけで、そういった企業にもしも巡り会えたなら、それが、一番の幸せかも知れないともおもいます。(実際に多くの人を紹介してきましたが) 私も、恩師の勧めで大企業の内定を断って、ベンチャー企業に就職した一人でもあるわけですが。私は、幸いにも先生の顔があったことと、先輩達に恵まれたので、非常によい経験をしました。が、そういった経験が出来る人は限られていると、しみじみ感じます。(多くは語れませんが)話を戻すと、一から十まで教えなければならない新卒よりは、第二新卒や3年くらいで会社を辞めた中途こそ、中小企業が欲しているし、双方にとって、しあわせになるとおもいます。

しかしながら、中小企業庁で言うところの大企業においても、十分に新卒を確保できていないという現状もございます。つまり、ミスマッチであると。それは、労働市場の云々の話ではなく、現在の就職慣行および、ビジネスが、機能していないからであるとも言えなくもありません。そこにビジネスチャンスもあるであろうし、日本の産業復興の鍵さえ有ると思うのは、私だけでしょうか?これらが整ってくることによって、非正規雇用も含多様な働き方や、子育てしながら十分に働くことの出来社会が出来上がってくると思うのです。例えば、地元の中小、中堅クラスの事務系のトップが、全て優秀な子育て世代の女性達でで締められ、交代で会社をやっていたらどうでしょうか??その地域のポテンシャルは自ずと上がっていくとおもいます。(弊社もそうであったし、”南武”さんの話は、有名です)
中島みゆきの「糸」ではありませんが「会うべき糸に出会えること」を幸せと呼べるのではないか?若者達の想いやパワーを”布”にすることができる”縦”の糸が今、求められているのであろうと思います。
長文にて失礼しました。

失礼します。

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